― 応用行動分析(ABA)と合理的配慮を軸に、学校と福祉が連携した北九州市の新しい取り組み ―
2026年1月8日、北九州市立小倉南特別支援学校にて開催された公開研修会は、教育と福祉が連携して取り組む全国的にも珍しい試みとして、多くの注目を集めました。年始の忙しい時期にもかかわらず、会場には小倉南支援学校の教員約100名に加え、市内の支援学校・支援級・通級の教員、校長、教育委員会の指導主事など、総勢190名以上が参加。 「強度行動障害」「ASD支援」「合理的配慮」「ABA(応用行動分析)」 といったテーマへの関心の高さが、数字としても明確に表れた研修会となりました。
今回の研修の核となったのは、自閉症(ASD)支援特化型事業所 sTack 管理者であり、北九州市立小倉南特別支援学校のコンサルタントとして1年間伴走してきた 安川渉寛氏 による成果報告です。
安川氏は、学校現場における強度行動障害の予防と改善を目的に、児童生徒一人ひとりの特性に応じた支援を丁寧に構築してきました。 報告では、小・中・高等部の複数の生徒が、環境調整とチーム支援によって安心して学校生活を送れるようになった事例が動画とともに紹介され、会場からは深い共感が寄せられました。
アンケートには次のような声が寄せられています。
「生徒の『困った行動』を仕方ないとあきらめてしまうと支援が止まってしまうという言葉が心に残りました。」 「行動の背景には“つらさ”があると考えると、『そうしたくもなるよな』と思えた。」
また、担任の先生方からの実践報告も大きな反響を呼びました。
「年度初めは行動に追われて混乱していたが、コンサルを受けることで課題を絞り、適切な対応ができるようになった。」 「クラス運営に手一杯だった自分が、子どもに合わせた支援の大切さに気づけた。」
福祉事業所の専門家が学校に深く関わるという構造は全国的にも珍しく、北九州市における先進的なモデルとして今後の発展が期待されます。