福岡で自閉症などの発達障害を支援するために、国内外で知見を得た臨床心理士が、ABAと呼ばれる行動分析学やTEACCHプログラムという科学的論拠に基づいた方法を活用しています。どういった環境でその行動が発生するのかを科学的に研究し、その行動を理解して、社会生活の中で応用していくことができるように改善の手立てを探っていきます。そういった行動分析学を活用した個別指導計画の方法では、曖昧であったり抽象的な目標を立てることはありません。実現可能でできるだけ具体的な方法を提示することで、どこまで自分一人でできるかを分析し、少しずつゴールへ迎えるようにサポートをしていくのです。
こういった原理の指導方法は、医療や一般の教育、ビジネスなど社会の問題を解決するために取り入れられており、物事を理解して解決する手段として広く応用されているのです。
正しく理解して行動を変えることでその人らしい生き方を支援していきます
自閉症をお持ちだと、一般的に1歳のころからその症状が出始めます。人の目をあまり見なかったり、他の子どもに興味や関心を示さないなどの行動がその多くを占めています。こういった他人とのかかわり方に関する行動が、障がいを持たない子供たちがぐんぐん成長するのとは対照的に、自閉症スペクトラム障がいを持っているとあまりハッキリと行動に出ません。そのほかにも、落ち着きがなかったり注意力が散漫である、またはその両方の症状がみられるような注意欠如多動性障がい(ADHD)という障がいを持つご利用者様や、読み書きや計算などのある一定のことが難しく、学業成績や日常生活が困難になってしまう学習障がいを持っているご利用者様もいらっしゃいます。
そういった様々な発達障がいに対して、多くの経験から学んできた行動の原理やそのきっかけを見極めて、ご利用者様皆様が正しい生活を送れるように福岡で支援をしています。
活動内容や向き合う時の心構えなどよくある質問をまとめて紹介しています
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自閉症スペクトラム障害の人は、聞いて理解するより、見て理解することが得意なので、視覚的支援が有効だというのはわかりますが、視力障害の人には、どのように工夫すれば良いでしょうか?
視力障害の人に視覚的な情報提示は難しいので、それを補償する方法、聴覚や触覚による情報提示になるでしょう。具体的なには以下の方法が考えられます。
1.聴覚的支援
•音声メッセージ:重要な情報を録音し、再生することで情報を伝える。音声メッセージは明確で一貫性があることが重要。
•音楽やリズム:特定の活動やスケジュールを音楽やリズムで知らせることで、聴覚的な手がかりを提供
2.触覚的支援
•触覚教材:特別な触覚教材(点字、本、触覚図)を使用することで、情報を伝える。
•触覚スケジュール:活動スケジュールを触覚的に表現したカードやオブジェクトを使用することで、次に行うべきことを示す。
•身体的なガイド:安全で適切な場合、手を取ってガイドすることで、次に行うべき動作や場所を教える。
3.日常生活のルーチン
•一貫性のあるルーチン:一貫した日常のルーチンを確立することで、予測可能性を高め、不安を軽減する。
•口頭指示:明確で一貫した口頭指示を使用して、次の活動や行動を伝える。
4.技術支援
•音声アシスタント:スマートフォンや専用デバイスの音声アシスタント機能を利用して、リマインダーや指示を提供する。
•点字ディスプレイ:情報を点字で提供するための電子点字ディスプレイを利用する。
などです。
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自閉症の診断をもらった3歳児の母親ですが、偏食が多くて困っています。栄養が偏ると思って無理やり食べさせると癇癪が酷くて無理です。どうしたらよいでしょうか。
自閉症児の偏食は、触覚や味覚などの感覚過敏や新奇刺激に対する不安や抵抗が観察されます。新奇刺激に対する不安や抵抗は、他者が食べている様子を見て慣れて来ると食べ始める可能性があります。感覚過敏に関しては無理やり食べさせることは止めた方が無難です。食に対する嫌悪性が増し、強要する人に対する抵抗が生じる可能性があります。偏食は、少しずつ交渉しながら食べることを試み、無理やり取り組まないようにします。私の経験でも、幼児期に偏食がある子どもでも、無理やり食べさせないでスモールステップで取り組んだお子さんは、大きくなっていろいろと食べられるようになっています。
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トレーニングや療育を受けると発達障害は治って、普通の子どもと同じようになりますか?ある療育施設の宣伝文句の中には、うちに来れば話せるようになるとか、知能がアップするなど書いてありますが、本当でしょうか?
低年齢2,3歳の発達障害のお子さんに週40時間以上の集中的な療育を施すことで、認知能力がアップしたり発語を促進するなどの効果は確認されています。そのような取り組みを早期療育といってアメリカなどでは盛んに取り組まれています。日本でもそのような動きを取り入れている療育施設もあります。しかし、その効果の範囲については検討が必要です。知的に中程度以上の場合に平均レベルまで、伸びる可能性は高いのですが、それ以下だと伸びにある程度限界があります。また無発語だったお子さんが、発語するようになるのも効果として認められますが、どの程度まで伸びるかは認知的な重さに関連があります。
また平均レベルまで知的機能が向上したお子さんでも、自閉スペクトラム症や注意欠如多動症などの発達障害の特性は残っていて、社会性や行動面の支援、環境的なサポートが継続的に必要になることが多いです。
ですから、トレーニングや療育により認知発達やさまざまなスキル獲得の向上に寄与するのは間違いないですが、発達障害が治るというのは言い過ぎかもしれません。
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各種セミナー開催しており各種相談についてもお問い合わせいただけます
障害は個人ごとにその症状の変化に差があり、大人になるにつれて症状が改善されていく場合もあれば、自分自身が他人と違うことに気づき、病院にかかるという場合もあります。そういった様々な症状に合わせて、様々な経験を積んだ臨床心理士がその豊富な専門知識で、正しい方向に導く手助けを福岡で行っています。お子様に障害の疑いがあったり、自分自身が悩んでいるのなら一人で悩まず、私たちと共に解決への糸口を探していきましょう。
科学的根拠に基づいた方法で自閉症スペクトラム障害の支援などを行っています
国内外で様々な知見を学んだ臨床心理士が自閉症などの支援を実践
福岡で発達障害の支援をする団体として、利用者の皆様の助けになれるよう日々研究を重ねています。発達障害の場合、現代の医学では根治することは不可能といわれていますが、国内はもちろん海外でも支援の現場を目の当たりにし、多くの知見を得ることでそれを活用して、その人らしく生きていくために行動を変え、サポートをするお手伝いをさせていただいています。
支援をする上で最も大事なことは、その人自身が何を苦手としてるかや、逆にどういうことがであれば問題なくできるのかといったことをしっかりと見極めることです。そういったことで解決に導くための道筋を明確化し、少しずつ向き合っていくことでできることの幅を広げ、その人の持つ魅力を最大限に生かしながら生き生きと生活を送ってもらうために、相談や講習・研修セミナーを通して、福岡地域のより多くの利用者の方にお伝えしているのです。あらゆる障害についてしっかりと理解を持ち、楽しく日々の生活を送るために少しずつ行動を改善していきましょう。
各種セミナーを開催して障害に対する正しい知識を広めています
児童発達支援センターや放課後デイサービス、成人施設などの職員向けに正しい専門知識の発信や、それに伴う支援の専門性を向上させるためにコンサルテーションや、外部研修セミナーなどを行っています。
発達障害と一言に行っても、自閉症スペクトラム障害やアスペルガー症候群、ADHDといわれる注意欠陥多動性障害など病名だけでも様々なものがありますし、同じ病名でもその症状や進行具合は千差万別です。そのため、支援を行う職員本人が行動を理解し、自信をもって利用者と向き合うことがとても重要になり、そういった適切な対応がご利用者様本人の社会適応力や学習能力が向上させ、生き生きとした生活を支援しやすくなるのです。
外部研修のほかにも、一般のご利用者様もご参加いただける発達支援セミナーという講習を行っており、より理解しやすいように難しい説明などは抜きにして、実際の生活や現場で実践しやすいようなABCモデルというものをご提案させていただいています。